福祉住環境コーディネーターの試験概要
福祉住環境コーディネーターになる為の資格試験の歴史としては、1999年5月に東京商工会議所が主催して実施されたのがスタートとなっています。初めの試験では3級資格試験しか実施されていませんでしたが、翌年2000年から2級試験が実施される様になりました。この2000年という年は介護保険が始まった年でもあり、それ以降、福祉や介護に関連性のある資格がクローズアップされる様になり、2002年には1級試験がスタートし今の形になりました。
また福祉住環境コーディネーター試験と言うのは、所謂受験資格が制定されておらず、年齢・学歴・性別に関係なく誰もが受験する事が可能となっています。それから、出題される問題はマークシート方式(1級試験においては記述式の問題もあります。)を採用しているので、答えやすい側面も確かにあるので、その事実も受験者の多さの一旦を担っていると言えるでしょう。また2級から飛び級で試験を受けたり、3・2級を同日に併願受験する事も可能となっています。
それから試験そのものの内容になりますが、3級の場合は基礎的問題が中心となっていて、福祉に関係している知識を身に付けているかが試され、より良い生活空間に関しての問題が出題される事になっています。また福祉住環境コーディネーター資格2級の資格試験では、基本的な知識は当然の事とした上で、実務にきちんと活用する事の出来る専門知識がしっかりと養えているかが試されます。3級と比べると実際の実務に関係してくる問題が増加し、福祉と介護だけではなくて、建築関係との関わり合いにきちんと対応出来る能力を有しているかどうかが試されます。
それから福祉住環境コーディネーター1級試験までに到達すると、さらにより深い知識が必要となっていて、その分検定試験もかなり難しくなっています。福祉住環境の問題点を正確に改善する確かな手腕と安全な街作りへのしっかりとした対応など、より幅広く深い知識が絶対的に必要となる資格になるので、試験もかなりハイレベルで難関試験の一つと言っても良いでしょう。また、福祉住環境コーディネーターの試験問題は公式テキストから出題される仕組みになっているので、きちんとテキストを使い繰り返し勉強する事で効率良く合格出来る知識を身に付ける様に心掛けましょう。